世界遺産

スライマン・トー

英名:Sulaiman-Too Sacred Mountain

スライマン・トー(スライマン山)は首都ビシュケクから南西に約400㎞に位置し、キルギス第二の都市オシュ近郊にある山です。2009年には世界文化遺産として登録されました。 預言者のスライマン(ソロモン)がこの山に逗留したとされる伝説により名付けられました。この山はイスラム教の伝来以前から聖地として考えられており、現在も地元住民の崇敬の対象となっています。
周辺には石器時代~青銅器時代にかけての遺跡、線刻画群、礼拝所、参詣道、イスラーム建築、博物館があり、麓のモスクは1510年に建てられました。

移動方法

飛行機:

ビシュケクから約35分

タクシー:

ビシュケクから約12時間

ブラナ遺跡

英名:Burana, Balasagun

ビシュケク近郊の町トクモクの南にある遺跡で、中世に栄えた中央アジアの都市バラサグンの遺構に比定されています。
バラサグンはシルクロードの交易都市として発達し、10世紀から13世紀にかけてはカラハン朝や西遼といった中央アジアの諸王朝の首都として繁栄しました。都市には様々な人々が行き交い、遺跡からはネストリウス派のキリスト教の教会跡が発見されています。
現在遺跡に見られる塔はブラナの塔と呼ばれ、11世紀ごろに建てられたミナレットです。高さは24mですが、創建当時は約二倍の46mの高さがあったと考えられています
遺跡の近くにはキルギスで発見された岩面彫刻が展示されており、隣接の小さな博物館には遺跡から発見された遺物が展示されています。

移動方法

タクシー:

ビシュケクから約2時間

アク・ベシム遺跡

英名:Ak-Beshim, Suyab

ブラナ遺跡と同じくトクモク近郊にある遺跡で、かつて中央アジアの主要都市であったスイアブに比定されています。
スイアブはかつて中央アジア地域の交易を担っていたソグド人の交易拠点として成立し、唐の支配下では大規模に町が拡張されました。そのため、遺跡からは中国風の瓦などの遺物などが見つかっており、町の作りなども唐の都長安(西安)を思わせるような構造になっていいます。また遺跡からはキリスト教の教会やゾロアスター教、仏教の寺院跡も発見されており、国際都市として多くの人々で栄えていたことを今に伝えています。
遺跡は現在、日本の帝京大学の調査チームによって発掘が続けられています。最近でも新しい遺構や発掘品などが見つかっており、今後の更なる研究が期待されている遺跡です。

移動方法

タクシー:

ビシュケクから約2時間

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